森林浴はやり方で効果が変わる
森林浴はただ森を歩くだけでも効果はありますが、
やり方次第で効果は大きく変わります。
実際に日本の研究では、
意識的に自然を感じることでリラックス効果が高まることが示されています。
この記事では、初心者でもすぐできる
「効果が出やすいやり方」を5ステップで解説します。
STEP1:場所選び(森ならどこでもいいわけではない)
ポイント
- 人工音が少ない(車・工事音など)
- 緑が多い(できれば樹木が密集)
- 安全で歩きやすい
なぜ重要?
森の効果は
・視覚(緑)
・聴覚(自然音)
・嗅覚(植物の香り)
の組み合わせで生まれます。
都市公園でもOKですが、
できれば“自然度が高い場所”の方が効果は強いです。
気温・湿度・気流・光度なども自分の感覚で心地よく感じる場所があればベストポイントです。
STEP2:ゆっくり歩く(スピードを落とす)
目安
- 時速2〜3km(かなりゆっくり)
なぜ重要?
早歩きは交感神経(緊張)を刺激します。
逆にゆっくり歩くことで
副交感神経(リラックス)が優位になります。
これは心拍数の低下や血圧安定として確認されています。
STEP3:呼吸を意識する(最重要)
やり方
- 鼻からゆっくり吸う
- 口または鼻からゆっくり吐く
- 5秒吸って、7秒吐くイメージ
なぜ重要?
森の空気には
フィトンチッド(樹木由来の香り成分)が含まれています。
この成分は研究により
- ストレスホルモン(コルチゾール)の低下
- 免疫機能の向上
に関与すると報告されています。
深い呼吸をすることで
この恩恵を最大化できます。
\ワンポイントアドバイス/
フィトンチッドの作用でいえばヒノキの樹木の下が1番おすすめです。スギ、マツ、ケヤキ、サクラ、イチョウなどもよいです。
STEP4:五感を使う(感じることが本質)
意識すること
- 葉の揺れる音
- 鳥の声
- 木の香り
- 光と影
- 足裏の感覚
なぜ重要?
心理学の
注意回復理論では、
自然環境が脳の疲労回復に効果があるとされています。
ただ歩くだけではなく
“感じること”で脳が回復モードに入る
\ワンポイントアドバイス/
・視覚…人が最も安らぎを感じる色は自然界にある緑色や青色
・嗅覚…樹木の下で深呼吸
・聴覚…鳥の鳴き声や木の葉の触れ合う音
・触覚…そよ風の肌感、清流の冷たさ
・味覚…地元料理
STEP5:スマホを見ない(超重要)
理由
スマホを見ると
- 情報処理が発生
- 脳が休まらない
- 交感神経が優位になる
森林浴の効果が激減します
実際、自然環境でのデジタルデトックスは
ストレス軽減効果を高めると報告されています。
\ワンポイントアドバイス/
写真を撮るのは後回し
森林浴はどれくらいで効果が出る?
研究では、
15分〜30分でも効果ありとされています。
さらに
2時間程度の森林滞在で
免疫細胞(NK細胞)の活性向上が確認された研究もあります。
4時間の森林浴でNK細胞の活性が数日〜1週間持続するという研究もあります。
初心者は
まず20〜60分でOK
よくある間違い
とりあえず歩くだけ
→ 意識しないと効果が弱い
運動目的で速く歩く
→ リラックス効果が下がる
スマホ・音楽を使う
→ 脳が休まらない
まとめ|これだけやればOK
初心者はこの5つだけ覚えておけば十分です。
- 静かな自然の場所を選ぶ
- ゆっくり歩く
- 深く呼吸する
- 五感で感じる
- スマホを見ない
本質は
「自然をちゃんと受け取ること」
参考文献
李卿『森林浴』まむかいブックスギャラリー出版、2020年